住宅の寿命は、結露が発生するかどうかで大きく左右されます。結露水が土台、柱や梁といった構造材を腐らせ、様々な欠陥を引き起こす元凶だからです。
この結露を防ぐためには、断熱・気密・換気の3つの性能が特に優れてなければなりません。
これからの住宅に必要な3つの要素こそが、結露を防ぐための大切な要素でもある訳です。
ご存知のように結露には、表面結露と壁内結露があります。
表面結露は、前回お話したように屋内外の温度差と湿度でほとんど決まりますから、曇った窓ガラスをタオルで何回拭いても同じこと、すぐにまた結露は起こります。
それよりもそれと同じことが壁の中で起こるのが家には一番の問題なのです。
結露を防ぐには、ウレタンのように水に強い断熱材で家を包み、計画通りの換気がちゃんと出来るように気密をしっかりとることです。そして、冬の暖房時に窓から逃げる熱の割合が48%と言われるように窓自体の構成をよく考える必要があります。
窓のフレームは、熱の伝わりにくさがアルミの1,000分の1の樹脂製にして、ガラスは通常のペアガラスの1.3倍の断熱性と、夏の陽射しをカットし、UVカットにより室内の日焼けを抑え、暖房時に逃げる熱の量を大幅に低減出来るLow-Eガラスを採用することにより、結露のない窓周りを実現出来ます。
表をご覧頂くとわかるように日本ほどアルミで窓を造ってる国はないようですね。
また結露は、住宅を腐らせるだけでなく、カビやダニを発生させる原因として家族の健康を蝕むことになります。
人を刺したり危害を与えるのはイエダニですが、カビの胞子やダニの死骸、糞などがハウスダストとして室内に漂い小児喘息やアトピー性皮膚炎などの原因物質となるアレルゲンになっていると言われますから、カビやダニの繁殖を根本から絶ち、結露の発生しない住環境が必要なのです。
家づくりを検討する時、メーカーや建設会社に「結露のない家をつくってもらえますか?」と聞いてみてください。
「はい、お任せください!」と言ってくれるところは・・・・あると思いますか?
結露のメカニズムを知ることは、もっとたくさんのことを教えてくれるんです。
理科の実験ではありませんが、百葉箱(ひゃくようそう)、乾球温度計、湿球温度計、湿り空気線図、露点温度、絶対湿度、相対湿度・・・・是非ご一緒に「健康な家づくり」について話をしませんか?
もうしばらくすると、今年も寒い冬がやってきます。
お宅には、温湿度計がいくつありますか?
ホームセンターに行くと、1,000円くらいであると思いますが、最低2つ買ってきて、玄関先(又はトイレ)とリビングに置いて、朝晩に測ってみると良いでしょう。
ダニは、室温4℃でも湿度が60%以上あると生存できるそうです。またカビは、70%以上になると急激に発生しやすくなります。ダニやカビだけでなく風邪のウイルスやバクテリアから身を守る意味でも湿度は、40~60%の範囲になるように気をつけてください。