大和古寺散歩1

【懸崖造り(けんがいづくり)】
京都清水寺の本堂で有名な造りですが、奈良の東大寺二月堂もまた美しく、ここから眺める大仏殿や興福寺五重塔、奈良市街の景色は私の好きな場所の一つです。
毎年3月のお水取り(修ニ会)でよく知られていますが、他の季節は修学旅行かツアーの観光客以外はあまり訪れません。当日も初老の外人夫婦がゆっくりと奈良の風情を楽しみながら階段を登っていました。
正式には、「観音堂」といい、元々旧暦の2月の行事で二月堂と呼ばれるようになったとか。
紅葉の季節も綺麗ですが、新緑の二月堂もしっかりした建築物らしく力強く感じられます。

二月堂二月堂

【修学旅行の定番、正倉院】
観光シーズンには平日でも多くの人が訪れる東大寺。しかし、少し北の外れに位置する正倉院は、案内もわかりにくく、静かな佇まいにまず驚きます。

ここは今は東大寺をはなれ宮内庁の管轄になり、背の高い生垣に囲われてすぐそばで見ることは出来ません。
校倉造りは有名ですが、写真向かって右が北倉、左が南倉、そして真ん中が中倉と言うそうですが、実は倉庫としては北と南だけで、真ん中の部分は北と南の倉庫を側だけ繋いだ部屋なんだそうです。近くでよく見ると、校倉造りになっているのが南北の部分だけだとわかります。

床の辺りに銅板で巻かれた梁のようなものが束の上に見えますが、ここに板を敷くと、なんと縁側(廊下)の出来上がり。昔は、ここに中の御物を時折出して干していたのかもしれません。

正倉院正倉院