2008年1月アーカイブ

興福寺
奈良市近鉄奈良駅から東にすぐのところ、何故か奈良公園の中にあるお寺で、奈良にお住まいの方も奈良県外の方も遠足や修学旅行等で近くの東大寺や春日大社と同様、一度は訪れたことがあるかもしれません。
藤原鎌足やその子藤原不比等ゆかりのお寺で、南都七大寺の一つですが、1998年12月に日本で9件目の世界遺産 『古都奈良の文化財』 として、春日大社、東大寺、薬師寺ほかとともに登録されました。
平日は外人さんの観光客が多く、眺める眼差しはとても真剣で、東洋日本の歴史を楽しんでくれているようです。

興福寺
興福寺を訪れたことのある人は、何故公園の中にお寺があるのか不思議に思ってことはありませんか。明治元年の神仏分離令までは、春日大社と一体の信仰が行われていたようです。その神仏分離令により、寺領は没収され、僧侶は春日大社の神職になり、境内の塀は取り壊され、樹木が植えられて、奈良公園の一部になってしまいました。一時は五重塔も売りに出されたことがあるそうです。
「信仰の動線」が欠落していると言われるのはこれをさしているんですね。

興福寺
やはり現在奈良公園のシンボルといえば興福寺五重塔です。高さ約50m、京都の東寺(約55m)についで2番目に高い。この五重塔と北隣りの東金堂は、600年ほど前の再建ですが、天平の純和様建築が取り入れられています。和様といっても飛鳥・奈良時代にかけての大陸系の建築様式ですが、日本で古くから行われてきたという意味のようです。
文学博士の故川勝政太郎先生曰く
「白雲を背景に空高くそびえる姿、池畔の松・柳の醸し出す自然の美しさ、その前に鏡のごとき猿沢の池は、悠久千年の古色をたたえつつ塔影を映している。」(私の学生時代の愛読書より)

興福寺
例えば、柱の上にあって軒などを支えるものを斗栱(ときょう)とか組み物といい、軒を長く(深く)するために二手先(ふたてさき)とか、三手先(みてさき)という斗栱(ときょう)がありますが、屋根の下まで行って軒裏を見上げると、屋根を支えている当時の匠の技術と建築美に感動するはずです。
写真は、興福寺東金堂の和様三手先斗栱(みてさきときょう)です。

私共の事務所は、近鉄奈良駅のすぐ近くですが、奈良公園から歩いてきた鹿とよく出会います。慣れているのか、歩行者用の信号が青になると反対側に歩き始め、信号で止っている運転手や観光客が心配しながら眺めています。
奈良では、車より鹿優先です。
最近は、テレビドラマ(1月から始まる「鹿男あをによし」主演:玉木宏)の撮影で、会社近くの郵便局や向かいの百貨店?が舞台に・・・・? 私もたまたまその撮影に遭遇、主演の玉木さんを近くで拝見、女子高校生と一緒に貴重な時間を過ごしました。
写真は、春日大社(若宮神社)の「おん祭」というでお祭りで、師走の時代絵巻12月17日は奈良の人なら誰でも知ってる?「お渡り式」の様子です。
平安時代に国家安寧、五穀豊穣を祈って始まり、今まで一度も絶えることなく、今年で872回目になるんだとか。

おん祭り
若宮様をお旅所へお遷しする遷幸の儀(せんこうのぎ)から、御殿へお帰りいただく還幸の儀(かんこうのぎ)まで24時間のお祭りです。

おん祭り
近鉄奈良駅前にこれだけに人が集まるのは、最近では参院選で安倍元総理大臣が応援に来られた時以来です。

おん祭り
おん祭りの行列は、神霊の行列ではなく既に行宮へ遷られた若宮神のもとへ、芸能集団や祭礼に加わる人々が社参する行列の事を言うそうです。

おん祭り
平安時代から江戸時代に至る風俗満載の電灯行列です。

おん祭り
お祭りに先立ち、前日の16日に大宿所詣の行列が事務所の前を練り歩きます。

おん祭り
事務所の前で休憩です。

私の生まれ故郷は九州の大分県で、中学校の修学旅行で奈良を訪れて以来奈良が大好きになり、縁あって奈良に住み着いてしまいました。言わば私の第二の故郷です。
最初に家を構えたのは、憧れの唐招提寺のそばで、休みの日は子供達と自転車で遠くまで探検に出掛けたものです。帰りに唐招提寺近くの「竜王庵」という休み処で頂く善哉(私はコーヒーですが)が何より楽しみでした。
奈良の社寺には、京都のような華やかさはありませんが、どこも落ち着いた古の風情を感じることが出来ます。最近は、忙しさも手伝ってなかなかのんびり出掛けることも出来ませんが、私共の会社のそばにある私のお気に入りの社寺等やお祭りから、観光ガイドとは少し違った見方で綴ってみることにしました。良かったら是非お立ち寄りください。
これから少しずつご紹介出来ればと思っていますが、これは私個人の日記であり正規の案内ではありませんので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

新年のご挨拶

皆様、新年あけましておめでとうございます。

今年は、子(ね)年で十二支の一番目。動物ではねずみになっています。
「子」の字には「ふえる」という意味があるらしく、新しい生命が芽生える喜びや希望を感じさせてくれます。
ところで、何故干支の最初が動物では「子」なのか皆さんはご存知ですか?・・・・
と言っても昔話の世界ですが。 

今年は、日本のこれからの住宅政策「200年住宅」が本格的に動き始めるようです。この「200年住宅」は、今までのような住宅の使い捨てをやめて、世代を超えて使える社会のストック(資産)にすることが狙いで、家族構成の変化に対応できる長寿命の住宅が求められています。
これこそ量から質へようやく転換できるチャンスかもしれません。そのために固定資産税をはじめいろんな優遇措置が盛り込まれると言われています。

家づくりは一生の買い物とよくいいますが、その割に間取りやデザイン、値段で決めている方が多いと思いませんか?
今こそ衣・食と同じように貧弱な住環境を豊かで質の高い住(暮らし)に変えていきたいものです。私たちと一緒に勉強しませんか。

最後に本年が皆様にとって、実り多い良い年になりますようお祈り申し上げます。
2008年 元旦